ホッケ8匹

小樽の第一埠頭で釣れたホッケ

その後しばらく静かな状態が続いた。

「ダメだ~、今日は撤収しまーす」

隣の隣で竿を出していた人が道具を片付け始めた。

すると続いて、

「ここはダメだね、あっちは釣れてるみたいだから移動するわ」

隣で釣っていた紳士が立ち上がり、釣れている集団の中に空きスペースを見つけて移動していった。僕は独りぽつんと取り残される格好になった。単独行動ではお隣とのマキエの相乗効果も期待できない。この場所で粘る理由は何もないので、自分も10mほど移動し、好釣にホッケを釣り上げている家族連れの隣で釣らせていただくことにした。

「すみません、ここいいですか?」
「どうぞ、どうぞ」

引き続き、アミブロック+パワーボトルのマキエを打ち続ける。

間もなく竿先が動いた。竿を取り上げるとグっと重い。今度はチカではなさそうだ。竿を立て、リールを巻き上げていくと、水面に魚の姿が見えてきた。バシャバシャバシャバシャ・・・よし、ホッケだ!

慎重に魚を陸に上げ、無事1匹ゲット。例によって手際悪く針を外し、からんだサビキをどうにか解いて、再投入するとすぐに再ヒット。その後も5~10分おきくらいにアタリがあり、結局ホッケ8匹、ウグイ1匹が釣れた。やはり夕暮れどきが釣れるということなのか。何にしろ狙った魚が釣れてよかった。

時計を見ると6時を過ぎていた。クーラーボックスを一杯にするような釣果ではないけれど、ホッケ釣り2回目の僕にとっては十分だった。おかげさまで楽しませてもらいました。今日はこれまで。

さあ、早く帰って魚の処理をしなくては。

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