通学路のアイスキャンドル

通学路のアイスキャンドル| Copyright (C) Kazuo Yamamoto

かつての通学路に銭函の雪あかりが灯っていた。
それは目立つでもなく、謙虚に灯っていた。

今日小樽の運河沿いのメイン会場に撮影に行ってきた。
フィルムなので感度が悪い分、解像度が高い。
三脚を立ててフィルムに焼き付けていると、
外人さんやら日本人さんやらが平気で三脚にぶつかってくる。
こっちは低頭で、へらへら笑いながら、
外人さんに「プリーズ、ウェイト、シャッタースピード、30セコンズ!」
と情けない英語を使い(笑)、(waheiさんに笑われそうだ。)
なんとか通じてレンズの前に入ってくるのを少々待ってもらったり、
日本人には「すいませ~ん。ちょっとだけフラッシュたかないで貰えますか?
もう少しで終わりますから、すいませ~ん。」とニコニコ詫びる。

それに比べて銭函はいい。
民家の庭先で撮影していると、
「兄さん、撮影してくれて有難うね。」と言われたり、
ラーメン屋の前は、「暖かい甘酒でも飲んできな」と言われ、
ご馳走になった。体がなまら温まる。
全く有難き親切、感謝なのだった。
その気持ち、ばっちりフィルムと心に焼き付けさせていただきました。

撮影地:小樽市銭函新宮商行銭函工場前
Copyright (C) Kazuo Yamamoto