降り続いた豪雪のせいで、そのオブジェは雪山になっていた。
夕方ボランティアさんは懸命に修復に追われていた。一人の女性に話を聞いてみると、点灯式は綺麗だったらしい。それは見ることは出来なかったけど、修復している作業に感動した。

JR銭函駅前、しんしんと雪が降る中、夜が来る前のお金にならない仕事。修復には多分時間がかかるのだろうけど、彼らの見てもらいたいという気持ちが伝わってきた。
そんな彼らを俺は見てもらいたいのだった。

灯されてゆく『雪あかりの路』。消えては点け、点けては灯し…

そうやって灯りが増えていった。

小樽のメイン会場も修復作業は大変なんだろうな。そっちはまさに幻想的なオブジェがずらっと並べられているけど、俺はこういう片田舎の『雪あかりの路』がいい。「飲酒運転しないでね」というメッセージ。
「はい絶対しません」と心に誓う。
ほんの少しだけ仕事を手伝って、また夜でも見にこようと想う。