Kazuo Yamamoto photolog

『アラスカ野郎』と名付けた、20年来の友人がいる。
もともと絵心があったのを知っていて、
いままでネガフィルム（茶色のプリント用のフィルム）
で撮影していたので、ポジフィルム（リバーサルフィルム）
を勧め、夜通し露出を教えた。

彼はその奥深さに驚き、ユーコン川下りの、下りを撮影してきた。

その出来が良く、個展を勧め、およそ中古車一台分位の金額はかかったが、
彼はそこで成功し、尊い人脈を得た。

デジカメでもいい。なんでもいい。

その人の相性に会うものであれば、
なんでもいい。

ただ俺は、今のところ、
決してデジカメの解像度で再現できない、
『positive　film　』を使っている。

経費はかかるけど、アナログがいい。
データは消えるけど、フィルムは残る。

ポジフィルム！
こんな正直なフィルムはない、
とも思っているのだった。

撮影地：札幌市手稲区新発寒
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